夜勤のある看護師の仕事には、車が必需品と言っても過言ではない。3交代の勤務だと深夜帯の通勤が求められるが、電車やバスなどの交通機関は終電を過ぎているケースもよくある。看護師は女性が多く、深夜の徒歩や自転車はかなり危険だが、かと言ってタクシーは経済的に負担がかかるだろう。そのため、夜勤時だけ車通勤する人もいるが、この際には注意が必要だ。夜勤の出勤時はまだよく、深夜は歩いている人がほとんどいない。車の数がまばらで朝の通勤時間に比べて運転しやすく、時間もかなり短縮するだろう。問題は夜勤後で、定時に仕事が終われば9時台に帰れる日もあるが、急患や急変がある場合は正午近くになることも珍しくない。

3交代なら仮眠を取らずに仕事する職場がほとんどだが、眠らずに正午近くまで働いた後に、運転して帰るのはかなりの眠気に対する忍耐が必要だ。緊張する仕事がやっと終わり、安堵して帰路に着くまでに今度は眠気との闘いが待っている。バスや電車ならうたた寝をしながらの帰宅もできるが、車を運転していれば眠ることはできない。眠い目を擦りながら、眠気覚ましのガムやコーヒーを飲み、ほっぺたをつねることもあるだろう。それでもどうしても限界を感じたときは、安全に駐車できるスペースに車を停めて、数分仮眠を取るだけでだいぶ目が覚める。夜勤明けの車通勤は眠気と疲労で注意力も散漫になるため、無理はせずときに仮眠をとりながら安全運転で帰ることを心がけよう。